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2010-02-19

用務員Ⅱ

「こりゃ…すごい…」
雄蔵はバス停から15分ほど山道を歩き雄蔵の前に桜王子学園「桃花」女子寮が現れた。
「桃花」女子寮は古い洋館をそのまま寮として使っていた。
「ここで…働くのか…よし!」門の前で雄蔵は自分に向かって気合を入れた。

着て早々配電盤の修理をしていた雄蔵は寮生と顔を合わせる事が出来なった。
朝と夕の食事作りを担当している近所に住むパートの沢川カヨと
雄蔵は食器の片付けをしながら彼女らについて話していた。
カヨの話によるとそこで寮生活を送っている生徒は2人だけであった。
(二人だけだったらなんとかなるかもな…)
「まぁね…でもお嬢様育ちだから…何も片付けないし…」
「はぁ…」
「こっちの存在なんて…全然意識されてないんだよ…」
この寮に勤めて長いカヨは手際良く後片付けをこなしながら話していた。
「あんた…寮の仕事やった事あんの?」
「い…いいえ初めてなんです。」
「そぅ…」
カヨは値踏みするように雄蔵の顔をまじまじと見た。
「大変なんですか?」
「まぁ…ね…ククククク…」
雄蔵に向けてカヨは含み笑いを浮かべた。
「………。」
雄蔵はカヨの意味深な笑いに不安を隠しきれなかった。
「まぁ…そのうち慣れるよ…ハイッ…これでおしまいっ」
カヨは洗い終わった皿を雄蔵に手渡すと年季の入ったエプロンを首から抜いた。
「仕事の内容…あんた聞いてる?」
「あの…雑用って…」
「そう…まぁ雑用に変わり無いな…クククククク…」
カヨは再び声を殺して笑った。
「そこのテーブルに…仕事のスケジュールが載ったのがあるから後で読んでおきな」
「は…はい…」
雄蔵はテーブルの端に置いてある染みだらけのファイルがあるのを目にした。
カヨは自分の仕事が終わると、とっとと自転車で帰っていった。
「ふぅぅぅぅ…終わった…」
1人になったファイルを手に雄蔵は自分の部屋にいった。
部屋内にはすでに送っておいた自分の荷物が入ったダンボールが積まれていた。



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2009-10-03

用務員Ⅱ 第3話

「女子寮とは…」
学園から帰り道で雄蔵はため息をついた。
他の男なら若い女子高生を相手にするので喜ぶべき仕事であったが真面目で実直な雄蔵は
孫くらいの娘達を相手に勝手の分からない仕事をしなければならない憂鬱を感じていた。
「とりあえず…頑張るか」
桜王子駅の改札口に辿り着いた雄蔵は新たな仕事に誠心誠意尽くそうと心に決めていた。
「ずいぶんと学園から遠いいなぁぁ…」
雄蔵は桜王子駅から電車を2本乗り換えようやく「桃花」という小さな駅に降りた。
辺りはすっかり山に囲まれて学園のある都市部と様相を180度変えていた。
「な…ここからバスだって…?」
地図を確認した雄蔵は1時間に2本しかないバスを待っていた。
「こんなに遠くて…学校まで通えるのかな」
まだバスが来るまで時間がたっぷりあるので雄蔵は学園から送られてきた資料を開いた。
「……隔週出席制!?…なんじゃそりゃ」
私立桜王子学園は毎年、入試の時期になると全国から入学希望者が殺到していた。
1週間出席すると翌週は完全に休みとなる学園独自の隔週出席制度にあった。
推薦入学の制度がないため実力で受験する者が多く
そのため偏差値は全国でもTOPクラスであった。
ただし学園の経営に強い味方となる金持ちの子息、令嬢に対して学園側も配慮し
入学金が3000万という巨額な私立桜王子学園付属中学校も経営しその卒業者に
関してはエレベーター方式で入学が許されていた。
特にこれから雄蔵が寮父を勤める「桃花」女子寮はそういった金持ちの令嬢専門の
女子寮となっており他のガリ勉達の寮とは違った雰囲気を持っていた。
「1週間行って1週間休みか…世の中変わったなぁ…」
しみじみとしている雄蔵のもとに定刻より10分ほど遅れている路線バスが停車した


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2009-07-14

用務員Ⅱ 第2話

キーボードを叩きながら窓口に男は言った。
「それは…構わないんですが…」
子供も無く6年前に妻に先立たれ一人暮らしで生活していた雄蔵は即座に応えた。
「本当に…経験無くても…平気でしょうか?」
生まれて初めての職安での職探しに雄蔵は不安の色を隠せなかった。
「えーと…募集人員は1名ですね…ありゃ明日が面接だ…どうします?行きますか?」
雄蔵の希望は40年近くの経験がある営業マンであったが
紹介された就職先はこれだけであった。
(営業の仕事なんて…もう見つからないかもしれない)
年老いた分弱気に雄蔵はなっていた。
「あ…あの…行きます。」
「そのほうが…いいと思いますよ…」
窓口の男に頭を下げとりあえず雄蔵は学園寮の寮父の仕事に応募することにした。
学園内の1室で雄蔵は個別面接を受けていた。
人当たりの良い実直な性格をした雄蔵はその場で採用を言い渡された。
「あ…ありがとうございます…一生懸命頑張らせていただきます」
「はい…頑張って下さい…では来週の月曜日のこちらに行って下さい。」
面接官が笑顔で寮の所在地を記した地図を雄蔵に手渡した。
「はい…」
雄蔵は頭を下げながら寮までの地図をもらった。
「…?」
雄蔵はもらった地図に書いてある寮の名前を見て首を傾げた。
「何か…不明な点でもありますか?」
面接官は雄蔵の顔を覗き込みながら聞いてきた。
「あ…あの…桜王子学園…「桃花」女子寮となっていますが…」
雄蔵は間違って地図を渡されたものと思い質問した。
「はい…「桃花」女子寮です」
「あ…あの…はい…分かりました」
雄蔵はせっかく手に入れた仕事なのでとりあえず承諾した。

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2009-04-22

用務員Ⅱ 第1話

定年退職した立山雄蔵は第2の人生を私立桜王子学園女子寮の寮父としてスタートさせた。

これまで寮父の仕事の経験は無かった雄蔵であったが定年を過ぎた男になかなかそう仕事は見つからずこの仕事も職安のシルバー人材からの紹介であった。

「あの…この寮父の仕事ってどんな事すれば…」
渡された職場紹介カードに記してあったのは「桜王子学園寮 寮父」としか無く
月給や休みは書いてあったもののの仕事の内容が記してなかった。

「まぁ…用務員みたいなもので…いわゆる雑用係ですよ…」
職安窓口の男は忙しそうにパソコンの画面を見ながら言った。

「はぁ…雑用係ねぇ…」
半世紀近く営業マンとして生きてきた雄蔵のプライドが少し胸を痛めていた。

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はじめまして、月夜桃花と申します。
オリジナル官能小説を描いてます。
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