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2010-05-15

異国 第5話

Tシャツ、短パンといったいでたちの男がトイレに向かっていくのを涼子は目にした。
「え・・え・・」
涼子は、トイレの場所がすぐに確認できたのを不思議に思わなかった理由を目にしていた。
男は、洋式便器の前で立ち止まると涼子のいる側に向き直り、おもむろに下半身を露出させてしゃがみこんだのだった。
その姿に涼子は思わず顔を手で覆ったが白人男性の股間にぶらさがった性器を目にしてしまっていた
(なんで・・ドアを閉めないの・・)
顔が見る見るうちに赤く染まっていくのを感じながら、用を足している男に背を向けていた。
そんな涼子の姿に男達は小声でささやきあってヒワイな笑い声をあげて談笑した。
水が流れる音がして、涼子はようやく姿勢を戻して荷ほどきの続きを始めた。
いつのまにか男達は、持ってきた缶ビールなどを持ちより酒の席をつくり飲み始め陽気に騒いでいた。
自分から興味が外れたのに、涼子は少し安堵して自分も着替えようとバックから替えの服を取り出した
くしくも日本から持ってきたのが男達との服装と同様なTシャツと短パンであったが、夜でも30度を 下回らないくらいの熱帯に位置しエアコンなどある訳もないこの部屋で寝るにはそれしか無かった。
(そうだ!・・・トイレで着替えちゃおぅっと」
ビールの酔いで顔をピンク色に染めている白人男達の輪を避けて涼子はトイレに向かった。
チラリと酔った目で自分の姿を追いかける男達の視線を浴びながら涼子はトイレに辿りつくとドアを閉めようとその存在を確認しようとした。
(・・・?)
真正面には、洋式便所が1つポツンと見えているのだが上下左右どこを見てもドアが無かった。
(え?何で?・・え?・・)
涼子は当然あるトイレのドアがどこにも無いのを信じられないで動揺しながらキョロキョロしていた。
しかし、いくら見てもそこにドアが無いのは見て歴然としていた。
(そ・・そんなことって・・)
口に手を当てたまま涼子は信じられないと言った表情でその場に立ちすくんでいた。

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2010-01-14

異国 第4話

「どうしよう・・もう泣きたくなっちゃう。」
大きなバックを手にしたまま立ちすくむ涼子を後目に男達は部屋の中をそれぞれ陣取り、荷解きを始め
ながら困った顔で玄関口を動かない若い日本人女性に視線を向けていた。
困り顔の涼子の横では、 明らかに早く家に帰りたがっている現地の男性が同じように困っていた。
「ここしかないんだよね・・。えーん・・。」
「仕方無いんだよね・・。」
涼子は、あきらめて滞在期間分の宿泊代を男に払うと、おそるおそる部屋へとあがっていった。
「ハ・・ハロー」
涼子は、笑みを浮かべている男性達の横を擦りぬけながら愛想笑いを浮かべながら挨拶してまわった
白人達は、自分達と1つの屋根の下で一緒に寝泊まりしようとしている可愛らしい面持ちをした小柄な
日本人女性を驚きと感嘆の声で迎えていた。
実際、涼子はスレた感じの海外で1人旅をしている日本人女性と違い、可愛らしい顔をしていた。
倉木○衣に似た面持ちをしている涼子は休日でショッピングしているときに、良く数名のスカウトマンから声がかかるくらいであった。
男達は涼子の存在に関係なくラフな服装へと着替え出した事に涼子は慌てて視線をそらした。
わざとらしく腕時計を見て時間の確認をしたりしていた涼子の姿に笑い声があがっていた。
「ハハハ・・かわいいじゃねえか・・あの女」
流暢な英語で交わす男達の会話はまったく涼子には知られなかった。
「オイ!あんたも脱いだほうがいいんじゃねぇか?」
男の1人が涼子に向かって言うと周りの男達も笑い声をあげ、涼子は何となしに自分の事を言われているような気がしてたが、意味が分からずつくり笑顔を見せていた。
「英語が分からないんだぜ。あの娘。」
「今夜、おまえの、おまんこに舌を入れて思いきり舐めてやるぜ。ハハハ」
涼子は自分に恥辱的な言葉を浴びせられてるとは思わずに、荷物をほどいていた。
日本で言う「布団」らしきものが人数分敷いてあり、少し離れたところにダイニングテーブルが置いてあり、その奥にトイレと洗面台があるのが部屋の全貌であった。
(・・・・こんな状況で・・女1人で寝るなんて・・)
幸いにして一番、端の布団の場所を陣取れた涼子であったが不安は募るばかりであった。



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2009-09-11

異国 第3話

不安になっている涼子は同じく動揺を隠せない他の白人達の後ろにくっついて歩いていた。
月明かりと家々から漏れる明かりにオレンジ色の焼き煉瓦できた家々の壁が浮きあがっていた。
「わぁ・・・素敵・・。」
幼い頃に読んだ童話の挿絵にあった光景が、まさしく現実としてそこに存在し、涼子は感動していた。
やがて、涼子達はある一軒の家に辿りついた。
周りの家に比べてひときわ大きな造りのその家は、村唯一の外部の人間用の宿泊施設でいわゆる
「ホテル」であった。
平屋造りの、その家の内部は20畳くらいの広間が1部屋がすべてであった。
「・・?」
デグリット村行きのバスに乗る際に運転手に「ホテル」の存在を確認していた涼子は、ここがその運転手が言っていた「ホテル」なのか迷っていた。
玄関口にいた現地の男性に他にホテルがあるのか聞いてみたが答えは「ノー」であった。
「え・・だって・・」
涼子の他の観光客はみな白人男性であった。
なんで男性ばかりなのか涼子はその事に気付いた時に不思議に思ったが、逆に意識してみると彼らは
当初なぜ女である涼子がデグリットに行くのか不思議そうに見てたので涼子の頭は「??」だった。
涼子はもしかして白人男達は、みな「ゲイ」なのかも・・と疑ったがそんな雰囲気は微塵も無く、そのうちに涼子は仲の良い友人達で故郷を思い出させるデグリットを訪れているのだと解釈していた。
「・・本当に・・女の私も・・ここで泊まるってことなの・・?」
他に宿泊場所が無いのを知った涼子は愕然としていた。
白人男達に悪そうな雰囲気を持った人物はいないものの、体が大きい見ず知らずの異国の男達とともに寝泊まりしなければならない選択をしなければならない事に動揺していた。

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2009-05-27

異国 第2話

涼子が、「デグリット」という小さな村の存在を知ったのは、高校3年の時であった。

たまたま教科書に昔ながらの生活様式を守っている小さな農村の事が写真をまじえて記載して
いるのを目にして興味を持ち、大学に入ってから友人達との海外旅行を何度か経験するようになってから、「デグリット」村を訪れたい気持ちが強くなっていき、この夏ようやくその夢は実現したのだった。

午前10時に出発したバスは、のどかな田園風景が広がる風景を進み行った。

昼を過ぎてもその光景は変わらず空腹を覚えた涼子は他の乗客達と同じように売店で買ったパンを口にしていた。白人達は唯一の日本人乗客である涼子に興味を持ち、色々と話しかけてきたが英語が苦手な涼子は、話しの内容の半分も理解できずにただ曖昧な笑顔でうなずき続けていた。

日が落ちてすっかり夜になった頃、バスは目的地である「デグリット」村に到着した。

村唯一のバス乗り場には多少の街灯が灯り不便さを感じなかった涼子であったが、一歩そこから離れた路地を歩くと月明かりだけがたよりとなり、本当に21世紀の国なのか信じられなかった。


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2009-04-22

異国 第1話

「ふぅ・・良かった。これで少し安心出来るかな・・。」

短大2年の涼子は、夏休みを利用してインドネシアにある小さな村「デグリット」に向かっていた。
日本から持ってきた地図には、栄えている都市や街の名が載っているだけで、そこから離れた所にある農村「デグリット」の名は無く、涼子は片言の英語と身振り手振りでなんとか1日数本しか運行しない「デグリット」行きのバスに乗りこむ事が出来て安堵の声をあげていた。

お世辞にも、快適とは言えない薄っぺらなシートに座った涼子は、同じように「デグリット」を目指す
数名の白人観光客達とともに砂利道を走る年代の古いバスに揺られていた。

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はじめまして、月夜桃花と申します。
オリジナル官能小説を描いてます。
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