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2010-04-24

商品開発 第5話

杉本さんに…協力していただきたいのです」
「……な…何を…ですか?」
どんなに場面でも緊張する事無く表情一つ変えず冷淡に振舞っていた優香であったが
研究員に聞き返す声はうわずり震えていた。
「データー…測定に……お願いします…」
「………。」
優香の脚はテーブルの下で小刻みに震えていた。
自分がプロジェクトに参加しどんな役目を担う事を幹部達や目の前にいる研究員らに
何を期待されているのか実感し驚愕した感情を表にださぬように必死に耐えていた。
「お願いします…」
研究員達が揃って優香に向かい深々と頭を下げた。
優香は究極の選択を迫られていた。
ここで断ればこれまで積み上げてきたキャリアや信用が崩れ去り目の前にぶらさがった
大企業の管理職の座が吹き飛んでしまう。
しかし…
データーを測定するのに自分がどんな恥辱的仕打ちを受けるのかも十分知っていた。
「杉本さん…どうか協力して下さい…私達のクビもかかっているんです…」
「お願いします…お願いします…」
研究員達は何度も何度も頭を下げ頼みこんだ。
優香は深呼吸しいつもと同じように冷静に言葉を発した。
「分かりました…協力させていただきます」
(もう…普通のOLは嫌…私は出世して…立場も収入も一流になるの)
「あ…ありがとうございます…」
研究員達は半ば諦めていた為、優香が承諾した事に驚きを隠しながら
何度も感謝の言葉を繰り返していた。

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2009-12-22

商品開発 第4話

翌日、秘書課長の太田のもとに武田から1本の内線電話が入った。
内容は秘書課勤務の杉本優香が特別業務につく為
しばらくは秘書業務を外すとの事であった。
太田は優香の特別業務というのが気に障ったが上司の言葉に従い返事を返した。
優香は商品開発ブロック内の奥に急遽設置された特別研究室にいた。
何重ものIDチエックがあり厳重態勢をしかれた1室で
数人の男達と優香はテーブルを囲んでいた。
研究チームが開発した吸収素材の説明を優香は聞いていた。
自分がこのプロジェクトに参加し何が出来るのかはっきりとイメージ出来なかったが
参画する事に意義がありそれが自分の評価に繋がるのも優香は知っていた。
吸収力と脱臭効果など研究員はプロジェクター映し出された画像をもとに説明していた。
「そこで…杉本さんに協力していただきたいのは…」
「女性として率直な意見や…その…感想をお聞かせいただければと考えています」
「今の段階では…何も申せませんが…」
「もちろん…この説明では感想などは無理です…」
「…………。」
「まだ…データー的に不足している部分が多いのです。」
「商品構造の外形はほぼ完成しています…が…」
「直接、肌に触れる部分の形状がデーター不足の為に開発できていません…」
「…肌に…?」
「女性器の外陰部の形状データーが無ければ密着した生理用ナプキンは作れません」
「我々、研究チームは全員男性で構成されています。」
「使用感などの判断が出来ないのです」
「……」
優香は研究員が何を求めているのかを知り動揺していた。


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2009-09-02

商品開発 第3話

「この分野は大手が数社いるが…十分勝負できると踏んだ」
「……。」
「我が社はすでに紙オムツの分野でトップクラスの実績を誇っている」
「…はい…。」
「そこでのノウハウや技術、また我が社のブランドイメージをもって…」
「生理用品市場を開拓する…」
「……。」
「そこで女性である君の力を借りたいんだ…」
優香は武田が自分呼び出した理由をようやく聞いた。
「私で…よろしいのですか?」
「ああ…君にお願いする事を幹部達は全員一致で可決した。」
「理由をお伺いしても…よろしいですか?」
「理由か…それは…君に対する信用だ…」
「……。」
「他の女性社員はあてにならん…その点君は違う…任せられる」
「極秘で進めるこのプロジェクトを成功させるには信用できる女性が不可欠なんだ」
「君なら…出来る」
優香は会社幹部が自分に寄せる期待に喜びを感じ
数百いる女子社員の頂点に上り詰めた実感を得ていた。
「プロジェクトが成功したら君の将来は約束されたも同然になる…」
「……。」
「史上最年少の秘書課長の誕生かもしれない…」
優香の直属の秘書課長の太田サツ子は入社27年目のオールドミスであった。
何度か衝突した事のある彼女の座が自分のものになるという征服感には強い魅力があった。
「……」
「特別賞与も用意しよう…」
「……」
「やってくれるか?」
「はい…我が社発展の為に誠心誠意尽力いたします。」
優香に迷いは無かった。


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2009-05-20

商品開発 第2話

実際、優香の存在がもとで成立した商談も何度かあった。
洗練された美貌と完成されたプロポーションに漂う色香と仕草に現れる知的なイメージが
重なった優香は文字通りNO.1秘書であった。

「いや…話というのは我が社の社運をかけた一大プロジェクトについてなんだが…」

「一大プロジェクト…?」

「まだ杉本君の耳に入っていないと思う…なにしろ極秘で進めているものだから…」

「極秘…」

「会社幹部と一部の者しか知らない…もちろんこの事は口外しないように…」

「はい…分かりました…」
優香は冷静に言葉を返した。

「我が社は長年…紙業界で多肢に渡る分野で業績を伸ばしてきたが…」

「……。」
優香は武田が本題に入ったのを知り無言で聞き入った。

「ここ数年は売上の伸び率も低迷し…昨年度末の役員総会で社長直々に指令が下った」
「……。」
「新たな分野への挑戦…商品開発の絶対指令だ…」
「……。」
「この数ヶ月、緊急幹部会議を幾度も開き議論を重ねた結果…開発商品が決まった。」
「……。」
上司の意見を聞く態度を心得ている優香は決して口を挟まずに武田の話を聞いていた。

「すでに…研究室でも動き出している」

「今回の開発商品は…女性の生理用品だ…」

優香は内心少し驚いたがその表情を変えることなく平静を装っていた。

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月夜桃花の物語

2009-04-23

商品開発 第1話

「部長…お呼びですか…?」

優香はノックしたドアを開いて頭を下げてから正面の机にいる武田に言った。

「ああー…杉本君…悪いな…急に呼び出して」
「いいえ……緊急な用事とは何でしょうか?」
「まぁ…そこに座って…」

武田は本皮ソファーを指で差し自らもそこに腰掛けた。

「失礼します…」
優香は武田の前に座りタイトスカートから伸びた脚を斜めに揃えた。

まだ入社2年目でしかない優香であったがその仕草一つ一つに大人の色香が漂っていた。

秘書課に勤める優香は同期の女性社員から1歩抜き出た評判の美人秘書として男性社員の中で良く話しが持ち上がっていた。幹部連中はこぞって大事な商談をしに得意先に出向く際には優香を指名し同行させた。

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Author:月夜桃花
はじめまして、月夜桃花と申します。
オリジナル官能小説を描いてます。
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