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2010-05-01

検査 第5話

「シュゥゥゥ」
何か霧のようなものが美雪に降り掛けられていった。
甘い南国の果物のような香りが頭の中にまで広がっていくようであった。
全身を襲っていた恐怖心が消え失せ安堵感に似た感情が包んでいった。
「あ・・・何か・・・気持ちがほぐれていく・・・」
美雪の精神状態が安定したのを確認した彼らは早速、目的である作業にとりかかった。

「今日、捕獲したのは人間のメスだ・・」
「推定年齢17~18歳。」
「4つの人種の内、黄色人種で広く地球上に分布している」
彼らは美雪の周りを囲んで機械音に似た響きで会話していた。
やがて美雪の体の上に掛けられいた銀色のシートをはがした。
彼らの異様な程に発達した大きな目に18歳になったばかりの美雪の白い裸体が映った。
なだらかな曲線を描く白い肉体を惜し気も無く暴け出し美雪の呼吸に合わせて
豊かな張りのある白い乳房が小さく波を打っていた。
揃えた両足の合わせ目にはこじんまりとした淡い茂みが美雪の女の部分を隠していた。
「検査を始めよう」
美雪の上半身と下半身にそれぞれ数名づつが配置についた。
上半身を担当している者は主に顔と胸について検査を始めた。
美雪は彼らの細い指で顔中を検査されていた。
美雪の目には彼らが明らかに人類とは違う風貌をしているのが映っていた。
銀色の服を着ていると思ったのは彼らの肌であった。
瞳がなくただ黒一色だけの大きな両目が照明に照らされ鈍く輝いていた。


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2010-01-07

検査 第4話

部屋の温度は微妙な空調調節が利いているのか美雪は暑さも寒さも感じず
それどころか自分が服を着ているのかも分からいくらいであった。
ただ上を向いている事しか出来ないため自分の姿を確認できない美雪は
自分が裸だった場合を考えてしまっていた。
(病院かな・・・あれから事故にあったのかな)
しかし見ている部屋の光景は明らかに違っていた。
(夢?)
美雪はこの異様な自分の状態が夢ではないかと疑った。
(・・・)
しかし夢にしてはあまりにも意識がはっきりしている。
微かに背中に感じる金属台の感覚は夢の中で体験する疑似感とは違って
はっきりと感じていた。
(夢じゃないとしたら・・・)
(はっ!・・・)
美雪は部屋に数人の人影が入ってくる気配を感じた。
彼らは美雪の意識が戻っているのをすでに確認しているようで各人がそれぞれ何かの準備をしていた。
ときおり目に入る彼らの姿は部屋の壁と同じように銀色の服をまとっているようであった。
背丈は美雪よりも小さく150CMくらいで皆同じような体型をしていた。
(何で・・・こんなに小さくて・・・銀色なの・・・)


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2009-09-10

検査 第3話

「どっか・・・いっちゃった・・・。」
ちょっとがっかりした美雪であったがその裏側でほっとしていた。
球体が動かなくなってからそれが自分の事を見ているような感じをもっていたのだった。
見つめられているような感覚に少しの恐怖を感じたが
UFOを実際に目撃しているといった好奇心と高まる興奮によって抑え込んでいた。
「UFO・・いなくなっちゃった・・・。」
「帰ろかな・・」
美雪がサドルをまたいだ瞬間、何か激しい衝撃が全身を走った。
「・・・ぅっ・・・・」
声を詰まらせた美雪の目には白い閃光が辺りに走っているのが映り
そのまま美雪は意識を失っていった。
(・・・・・・・ん・・・んん)
やがて美雪は意識を取り戻した。
(・・・・・・?)
自分に向けられている天井からの明かり慣れない美雪は目をしばたかせた。
次第に部屋の明かるさに慣れてきた自分の視界を美雪はもうろうした頭で眺めた。
(部屋・・・?)
そこは一面シルバーの壁に囲まれた部屋であった。
天井には大きな丸型の照明がありその周りにある小型の照明が自分を照らしていた。
美雪は部屋の中央にあるベットのような台に寝かされていた。
(うんっ・・・あ・・・体が・・・っ・・・動かない)
美雪は体を動かそうとしたがピクリとも体は反応せずにいた。
(ここは・・・どこ?)
美雪は声を出そうとしたが口から出たのはこもったうめき声であった。
(誰かー・・・誰かー・・・)
恐くなった美雪は力の限りに叫んだが結果は同じで言葉にならなかった。
(誰かー・・・だれ・・・か)
ふと美雪は自分がどんな姿でいるのか気になり声を止めた。

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2009-05-24

検査 第2話

山から降りてくる涼しい風に髪をなびかせながら美雪は通いなれた道を進んでいった。

太陽が山肌をオレンジ色に染めながらその姿をゆっくりと沈めていった。

「あれ・・・?」
美雪は夕焼けに染まった空に光が走ったような気がして自転車のブレーキを握った。

「・・・あっ・・・あそこに移った」

「何?」

「あっ・・・こんどはこっちに移った」
美雪が見上げている夕空で白く輝く球体が瞬間移動を繰り返していた。

「あ・・・止まった・・・あれってUFO?」
TVの特番などでUFOの写真を見た事はあるが美雪は初めて目にしたUFOに興奮していた。

「何か・・丸い光・・白い色をしてる・・・」
サドルから降りた美雪は動かなくなったUFOに目を奪われていた。

「他に誰か見てないかな・・・」
美雪は辺りに人がいないか見渡したが、もともと人通りの無い場所なのでやはり誰もいなかった。

「・・・これじゃ誰も信じちゃくれないかな・・・」
クラスの友人に話そうと思っていた美雪は話の信憑性を疑われたとき用に
別の目撃者がいないので、ちょっとがっかりした。

「でも・・・本当だもん・・」
再び美雪は空を見上げた。

「あ・・・あれ・・いない」
さっきまでいた場所に光の球体はなかった。

美雪が目を離したすきにどこかに移動してしまったようであった。

美雪は空の隅々に目をやり探したがすでに影も形も消えうせていた。



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月夜桃花の物語

2009-04-23

検査 第1話

「・・・また?」
美雪はこないだ目にしたばかりの不思議な光景に首をひねった。

村立の高校から家まで美雪は自転車で通学しているのだが、途中に続く田んぼに波打つ青々とした稲穂が何かの模様を描くように押し倒されていたのだった。

田んぼの表面に色々な図形が描かれているにも関わらず人が入った痕跡が見あたらずにいた。

「誰かのいたずらなのかなぁ・・」
「こないだのと・・・同じ形みたいだけど・・」

学校で話題にあがらないので美雪も友人達に言わなかったが、気にはなっていた。

「いったい何だろ?・・・・・・うーん・・・」
「まぁ・・・いいか」

その模様が何を意味するものなのかを確かめてみようとまでは興味が湧かなかった美雪は再びペダルに足をやると力を入れた。

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はじめまして、月夜桃花と申します。
オリジナル官能小説を描いてます。
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