2ntブログ

--------

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

2009-09-29

開業Ⅱ 第3話

佳子は彼女に用意したあるカルテに住所、氏名、年齢などを記入してもらうと
廊下を進み治療用の部屋を案内した。
カルテには「小林さとみ…25歳」と記してあった。
薄い水色のワンピースを着た彼女からは清楚な感じが漂っていた。
艶のある長い黒髪が肩まで流れていた。
目鼻立ちのはっきりしたその可愛らしい面持ちは実際の年齢より若く感じさせた。
白いシーツが敷いてある布団の横に正座した彼女は緊張しながら佳子の目を見つめていた。
「どこが痛いのかしら…」
「……あの…」
「ええ…」
佳子は緊張している彼女の気持ちを解すように笑顔を浮かべた。
「あの…」
「……不順なんです」
声を詰まらせながら彼女は小さな声で言った。
「生理…?」
「…はい」
「病院には…?」
「いくつか行ったのですが…精神的なものだって薬をくれるんですが…」
「あまり効かない…」
「ええ…」
彼女は顔を少し赤くさせて言った。
佳子は彼女を相手したのが同じ女性である自分で良かったと思った。
もし男性である祐造が玄関口に出ていたら大人しい彼女の性格からして
帰ってしまうところであったと感じた。
「どうして…うちを選んだの…?」
「いつも…前を通って気功の看板を目にしていたんで気になって…」
「そう…」
「気功じゃ…無理ですか…?」
「大丈夫よ…良くなります…」
「本当に…」
緊張していた彼女が少し笑顔が浮かんだのを佳子の目に映った。

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へ←クリック応援をお願いいたします(*v.v)


2009-07-04

開業Ⅱ 第2話

「あら…今日、先生はいないの…」
毎週のように通ってきた老人達は佳子に尋ね佳子が説明するとすごすごと帰っていった。
「私じゃ…信用できないわね…」
佳子は肩を落として開けた玄関のドアを閉めた。
しかし佳子はこの事を病床にいる祐造に伝える事が出来なかった。
責任感の強い祐造がこの事を耳にして心を痛めるに違い無かった。
見舞いに行く度に生力が弱まっているのが伺い知れる祐造に対し
佳子は普段通りに治療は行われている事を告げるのだった
祐造が入院してから数週間経ち気功院を訪れようとする老人達の姿は消えていた。
来る日も来る日も佳子は一人で誰もいない気功院で過ごしていた。
「御免下さい…」
ある日の事、いつものように気功や人体のツボについての本を読んでいた佳子の耳に
玄関口から響く来訪者の声が届いた。
佳子は期待と不安を抱えながら玄関の曇りガラスに浮かぶ人影を目にした。
「はい…」
ガラス戸を引くとそこには23~4の若い女性が立っていた。
「あの…お願いしたいんですが…」
大人しそうな若い女性は少し緊張した声で佳子に言った。
「あなたが…ですか?」
佳子は予想外の訪れた者が老人でなく若い女性であった事に少し驚いていた。
「はい…」
若い女性は少し恥ずかしそうに応えた。
「では…どうぞ…」
佳子は祐造の存在を知らない彼女に対し祐造が不在である事を告げなかった。
彼女に不安を与えたくないという気持ちの反面、この半年、自分で学んできたものを
試してみたかったのだった。


にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(愛欲)へ
にほんブログ村 あなたの応援クリックが月夜桃花の執筆エネルギーですっ♪


人気ブログランキングへ こちらもポチリとお願いデスっ!(*v.v)

tukiyo_20040_03.jpg 月夜桃花の物語 月夜桃花のメインサイトです


1h ひとりエッチ倶楽部 ☆もしかしたら桃花と会えるかも!


2009-04-23

開業Ⅱ 第1話

あれから半年経ち佳子は祐造の仕事を手伝うようになっていた。

祐造により官能の甘美な世界を肉体の隅々に教え込まれた佳子であったが何もかも曝け出し自分の女の部分を躊躇うことなく深く吐き出せる存在である祐造に対し妙な安心感を感じていた。

しかし祐造はそれから段々と体調を崩す事が多くなっており治療に訪れる来訪者に対応できなくなっていた。佳子は助手として手伝う事を申し出ると祐造は心から感謝をして受け容れた。

あれから祐造の気功院を訪れる者は全て老人であった。
それぞれが肩や腰の痛みなど老人特有の症状を訴えており体調の優れない祐造であったが一人、一人を丁寧に治療していった。祐造は治療しながら傍らにいる佳子に教え諭していった。

しかし気力だけで数々の治療に向かっていた祐造の体は悲鳴をあげ先週の末についに入院することになってしまい佳子は一人で気功院にいた。

→→応援クリックをお願いいたします←←

月夜桃花の物語
プロフィールプロフィールプロフィール

月夜桃花

Author:月夜桃花
はじめまして、月夜桃花と申します。
オリジナル官能小説を描いてます。
どうぞ、よろしくお願いいたします。

アクセスランキングアクセスランキングアクセスランキング
最新記事最新記事最新記事
カテゴリカテゴリカテゴリ
<%plugin_first_title>ブログランキング<%plugin_first_title>

<%plugin_first_title>姉妹サイト<%plugin_first_title>
tukiyo_20040_03.jpg

月夜桃花の物語
月夜桃花のメインサイトです


31.jpg

モバイル月夜桃花の物語
携帯版月夜桃花の物語です

<%plugin_first_title>DUGA<%plugin_first_title>
アダルト動画 DUGA -デュガ-
<%plugin_first_title>リンク<%plugin_first_title>
<%plugin_first_title>ブロとも申請フォーム<%plugin_first_title>

この人とブロともになる

<%plugin_first_title>メールフォーム<%plugin_first_title>
作品のご感想など                           いただければ幸いに思います。                  お名前は仮名で結構です♪

名前:
メール:
件名:
本文:

<%plugin_first_title>QRコード<%plugin_first_title>
QRコード

Powered by FC2 Blog

script type="text/javascript" src="http://ac3.i2idata.com/bin/gets.php?00225726">
出会い