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2009-07-14

用務員Ⅱ 第2話

キーボードを叩きながら窓口に男は言った。
「それは…構わないんですが…」
子供も無く6年前に妻に先立たれ一人暮らしで生活していた雄蔵は即座に応えた。
「本当に…経験無くても…平気でしょうか?」
生まれて初めての職安での職探しに雄蔵は不安の色を隠せなかった。
「えーと…募集人員は1名ですね…ありゃ明日が面接だ…どうします?行きますか?」
雄蔵の希望は40年近くの経験がある営業マンであったが
紹介された就職先はこれだけであった。
(営業の仕事なんて…もう見つからないかもしれない)
年老いた分弱気に雄蔵はなっていた。
「あ…あの…行きます。」
「そのほうが…いいと思いますよ…」
窓口の男に頭を下げとりあえず雄蔵は学園寮の寮父の仕事に応募することにした。
学園内の1室で雄蔵は個別面接を受けていた。
人当たりの良い実直な性格をした雄蔵はその場で採用を言い渡された。
「あ…ありがとうございます…一生懸命頑張らせていただきます」
「はい…頑張って下さい…では来週の月曜日のこちらに行って下さい。」
面接官が笑顔で寮の所在地を記した地図を雄蔵に手渡した。
「はい…」
雄蔵は頭を下げながら寮までの地図をもらった。
「…?」
雄蔵はもらった地図に書いてある寮の名前を見て首を傾げた。
「何か…不明な点でもありますか?」
面接官は雄蔵の顔を覗き込みながら聞いてきた。
「あ…あの…桜王子学園…「桃花」女子寮となっていますが…」
雄蔵は間違って地図を渡されたものと思い質問した。
「はい…「桃花」女子寮です」
「あ…あの…はい…分かりました」
雄蔵はせっかく手に入れた仕事なのでとりあえず承諾した。

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月夜桃花の物語

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はじめまして、月夜桃花と申します。
オリジナル官能小説を描いてます。
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