部屋の温度は微妙な空調調節が利いているのか美雪は暑さも寒さも感じず
それどころか自分が服を着ているのかも分からいくらいであった。
ただ上を向いている事しか出来ないため自分の姿を確認できない美雪は
自分が裸だった場合を考えてしまっていた。
(病院かな・・・あれから事故にあったのかな)
しかし見ている部屋の光景は明らかに違っていた。
(夢?)
美雪はこの異様な自分の状態が夢ではないかと疑った。
(・・・)
しかし夢にしてはあまりにも意識がはっきりしている。
微かに背中に感じる金属台の感覚は夢の中で体験する疑似感とは違って
はっきりと感じていた。
(夢じゃないとしたら・・・)
(はっ!・・・)
美雪は部屋に数人の人影が入ってくる気配を感じた。
彼らは美雪の意識が戻っているのをすでに確認しているようで各人がそれぞれ何かの準備をしていた。
ときおり目に入る彼らの姿は部屋の壁と同じように銀色の服をまとっているようであった。
背丈は美雪よりも小さく150CMくらいで皆同じような体型をしていた。
(何で・・・こんなに小さくて・・・銀色なの・・・)
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