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2009-11-10

夜 第4話

口端から血の筋を垂らした忠雄は、振り絞るような声で目の前の涼子に言った。
「・・・きゃっ!!」
涼子は突然背後から何者かに口を押さえられ、その細く白い腕を後ろ手に組まれ、床に頭を押し付けられた。
「奥さん、こんばんは・・・ふふふ」
自分の身に何が起きたのか分からないまま、見上げるとそこには見たことがある男の顔があった。
「工藤ですよ・・・一度、お邪魔しているんですがお忘れですかね・・・ふふふ」
そう言って男は涼子の顔の前でしゃがみこみ、涼子の細い顎に手をやった。
「うううう・・」
別の男に口を塞がれた涼子は呻き声に近い声を漏らしながら、工藤と名乗ったこの男が確かに酔った忠雄に連れられてこの家に来たことを思い出した。
「奥さんには何のうらみも無いですがね、私、ご主人に先月、突然リストラを言い渡されましてね・・・」
「ドカッ」
そう言った工藤は、ぐったりと動かない忠雄の腹を蹴り飛ばした。
「グッ・・・」
忠雄は篭った声を吐き、新たな血の滴が口端から垂れ、気を失ったように頭を下げた。
「おかげさまで、急に無職になったわけですよ、女房にも逃げられ、散々な目にあいました・・ふふふ」
「奥さんを押さえているのも、私と同じくリストラにあった男です・・おい、江原、口を離してやれ!」
江原と呼ばれた男は、涼子の口から手を離すと両方の腕を後ろ手に組み合わせ、涼子の上体を持ちあげた。
「だからってこんな酷いことを! 警察にいいます!」
床へ押し付けられてたのから解放され、口が自由になった涼子は言った。
「ふふふ・・強がりをいってられるのも今のうちだぜ・・・」
そういうと工藤は後ろ手を組まれたままで無防備になっている涼子の乳房を鷲掴みした。
「きゃ・・な!何するんです!」
気丈な涼子は工藤にその乳房を鷲掴みされたままキッと工藤を睨みつけた。
「ずっと考えていたんですよ・・・どう復讐するのが一番ご主人にとって辛いかを・・・おかげさまで考える時間はたっぷりあったんでね」
そんな涼子の抵抗に構わずその鷲掴みした乳房を揉み扱くように手を動かしながら、工藤は空いている手で、失神している忠雄の頬をはたいた。
「おいおい・・霧島さんよぉ・・寝てる場合じゃないんだよ・・しっかりそのお目々を開けててもらわないと・・」
「うぅぅ・・・や・・・・やめろ・・・」
意識を取り戻した忠雄は、朦朧とした目で工藤達に言った。



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