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2009-08-15

秘書 第3話

「おお…べっぴんな方じゃな…お名前は…?」
「さ…桜井です」
「下のお名前は…何と?」
「美恵子です」
「お歳は…いくつ?」
「27…です」
美恵子は緊張して顔を赤らめながら応えていた。
「若くて綺麗な方じゃのう…のう藤田?」
「桜井君は優秀な秘書で幹部の方々からもその仕事の姿勢を高く評価しております」
「そうか…そうか…」
藤田の言葉に頷きながら武造は美恵子の全身に視線を走らせていた。
「まぁ…座れ…座れ…さぁ…桜井君も…さぁ」
武造の言葉に二人は座布団を外し畳みの上に正座した。
「どうだ…最近の動きは…」
「はっ…事業拡大路線は順調で金融界に進出…」
藤田は最近の会社の様子を伝えていった。
武造は頷いていたがその目は美恵子の方へ向いていた。
美恵子も会長の視線に気づき身体を硬くさせていた。
「そうか…そうか…順調か…良い…良い」
そう言いながら武造は目の前の湯のみを掴むと美味そうに茶を啜った。
「このお茶を飲んでみろ…最高級の茶なんじゃよ…100g50000円じゃぞ…」
「は…はい…いただきます」
薦めたものを断られるのが大嫌いな武造の性格を知っていた藤田は湯のみに手を伸ばした。
美恵子も恐る恐る茶を啜った。
「どうじゃ…美味いじゃろ…」
武造は顔を突き出して美恵子に言った。
「は…はい…とっても美味しいです…」
美恵子は緊張しながら答えた。
それから藤田と武造は新しく始める金融事業について話し始めた。
しばらくして美恵子は頭がぼんやりしてくる感覚を感じていた。
(な…何かしら…とっても…眠く…)
美恵子は必死になって睡魔と戦っていた。
会長を前にして居眠りをするなど許されないために美恵子は唇を噛んで耐えていた。
しかし美恵子はフッと意識を失った。
ガタッ…
座卓の上に覆い被さった美恵子の姿に武造は口を歪ませた。
「藤田…準備をしろ…今度の人事でお前は副社長だ…」
「はい…よろしくお願いします…」
藤田は武造に頭を何度も下げて意識の無い美恵子を抱えあげた。

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はじめまして、月夜桃花と申します。
オリジナル官能小説を描いてます。
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